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父のこと

今日10月25日は父の命日に当たります。

父は獣医師でした。
幼い頃は家が診療所でしたから、父の仕事を近くで見て育った私たち姉弟です。
小学校の時は友達に、犬臭いとか、薬臭いと言われ、小さな家でしたから、貧乏だとかやぶ医者だとか、犬殺しなんて言われたりしました。
でも私は父の仕事に誇りを感じていたし、父が大好きだったです。

父はとても厳しい人で、子どもでも曲がったことは許さない、本気で叱りつけてくる人でした。
ですから、私のクラスメートにも本気で叱ったりもしていました。
仕事以外は家族と過ごすか地域のボランティア的な仕事、民生委員とか児童委員とか、PTAの会長とかをするくらいで、仕事も夜昼ない仕事でしたし、休みもあってないようなもので、自分だけの時間は殆どなかったように思います。

門限は特に厳しかったです。
暗くなるまでに帰らないと、犬小屋に放り込まれました。
冬場なんて、学校で何かしないといけなくて、遅くなってしまったら、家の前で仁王立ちで待ち構えていました。
泣いてもわめいても父がそこから出してくれることはなかったです。
母が、そっと来て出してくれ
「お父さんにあやまりなさい」
と言う具合。


今から思えば、二人で役目を分担していたようです。
正座してごめんなさいと頭を下げれば、あとは笑っておしまい。

そんな父でしたが、私は反抗期の覚えがないほど、父が大好きでした。
怖い存在のお父さん、最近は本当に見かけなくなりました。
躾けと虐待の境目がなくなったり。
私が犬小屋に入れられたことも虐待と取る人はいるでしょう。
けれど、その裏にちゃんと愛情あってのこと。
子どもだった私にもそれが分かっていたから、受け入れて、早く帰らなきゃってことを思い知ったわけです。

それは高校へ行くようになっても変わりません。
さすがに暗くなるまで、ってことならクラブや行事で遅れてしまうこともあるので、仕方ないと思ってくれたようです。
それでも、遅くなるなら家に電話を入れるように言われていて、学校の公衆電話にしょっちゅう行かなければなりませんでした。
携帯なんかない時代ですし、あっても多分持たせてくれなかったでしょうし。

多分娘が帰るまで、色んな心配をして、いらいらしながら待っていたのでしょう。
親になった今なら分かることです。


私の生き方、性格は父に作られたと言っても過言ではないでしょう。
歴史が好きなのも、小説書くのが好きなのも、その小説の中身も父の影響が大きいです。

父は心臓の病気で倒れ、その後10年余闘病していました。
弟が跡を取ってから、病気を理由に仕事を半ば引退した形で、たまに弟を手伝ってはいたのですが。
最後の3年間は入院生活。
その間母は毎日のように父の所へ通って、一日を過ごしていました。

最後の夜、母と私たち子どもたちの家族皆に見守られて、眠るように息を引き取りました。

あの日からずっと、私の心のどこかにぽっかりと穴があいてしまってます。
大切な、大きな存在をなくすということがどういう事か、うまく言えませんが、何となくわかった気がします。


今日は一日心穏やかに過ごして、亡き父と語らいたいと思っています。

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テーマ : 物書きのひとりごと
ジャンル : 小説・文学

No title

良いお父さまですね。
文章からも、父と娘の深い愛情を感じましたよ。

あやかさんを見ていたら、本当に大事に
愛されているんだなって学生時代から感じていましたよ。
お友達をお泊りで呼んでくれるなんて、大事な娘の友達だからそうしてくれたんだしね。
早朝からフローリングの床に座って私たちのためにコーヒーミルを引いて
くださっていたお父さま、そして、骨をノドに引っ掛けて苦しむドジを助けて、
診察代も受け取らずに帰られたお父さま。
どちらもあやかさんへの愛情だと思いました。

あやかさんは、お父さまにとって目に入れても痛くないほどかわいい娘だったんですよ。
厳しくした甲斐があって、良い娘に育ったと喜ばれていたと思います^^。

今日という日は、大切な日だったんですね。
そんな朝に、心配してもらって丁寧なお返事、、ありがとう。。

Re: No title

ママミントさん、ありがとう。

父の思い出を共有してくれる人がいたこと、本当に嬉しく思います。
ドジちゃんのその一件は実は知らなかったです。
それを言わなかった父の事、やっぱり大好きです。

色んな事、いい解決法が見つかるといいですね。
両親や弟が経験したことが少しでも何かのヒントになればと思います。

No title

こんばんは☆

今日は主人が青森へ(実家)に行ったので
私は群馬に居ますー。

お父様、私の父と似ています。
3歳の時言うことを聞かないと
外に出されました(^^;)
頑固で曲げない父です。

でも今となっては色々教えてもらって
良かったなと思っています。

お父様もきっと天国でAYAKAさんの事を
見て下さっていると思います。
私も今年祖父を亡くしていますが、
毎日心の中で今日の事を報告しています。
見守ってくれていると思うと
嬉しいし、何だか安心するのです(^-^)。

亡くなってしまった事は悲しいけど
いつも側にいてくれているって
思うと感謝の気持ちでいられたりします。

Re: No title

さくらっちさん、ありがとうございます

群馬ですか。
寒くないですか。暖かくしてくださいね。

そうですね、いつもそばにいてくれると思うと、以前より身近な気がします。
さくらっちさんのお父様も、厳しいけれどさくらっちさんを大事だと思っていた裏返しなんでしょうね。

ウバももしかしたら父がよこしてくれた子じゃないかって思うんです。
ちょうど今頃、娘の職場にひょこんとあらわれたので。

今年まだおじい様とお別れしたところなんですね。
寂しくなりますね。
でもやっぱりすぐそばで見守ってくださっているのでしょうね。
おじい様やご両親のためにも、お体大事にしてくださいね。

おはようございます

なかなか来れなくてごめんなさいです。

お父さま厳しい方だったのですね。でもそれはAYAKAさんの事を本当に愛しておられていたからなんでしょうね。
きっと今でもAYAKAさんのそばで見守ってくれているのでしょうね^^
我が家の父は普段は何も言わずにいるのですが・・小学校の時に一度だけこんな父みた事ないって言うぐらいに怒られれて外に出された事を思い出しました。凄い怖かったです。
でも今でもいつも心配してくれて心配してもらっています。
感謝しないといけないですね。

Re: おはようございます

さくなつちぃさん、おはようございます。
厳しさも愛情の一つなんですね。甘やかすことは、こどものためにはならないですから。
動物もそうだけど。
そこに愛情が伝われば、こどもにもなぜ叱られるのか、理解できます。
感謝ばかりですね~。
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プロフィール

AYAKA

Author:AYAKA
「乳癌とエリちゃんに感謝。病気に負けない日々」を綴っていたあやにゃんです。

日々思うこと、自作小説の執筆裏話を中心にお届けします。
不定期更新ですがよろしくお願いします。

アメブロで、猫のウバとブログやってます。
http://ameblo.jp/ayatakelog/
(ウバのひとりごと)
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武美肖佳&龍未晶惺の名で、学生時代からの親友とこのたび文芸社から本を出版しました。

「DESTINY―遥かなる宇宙より―」
武美肖佳(たけみあやか)
龍未晶惺(たつみしょうせい)

四六版・並製268頁 
定価1,155円(消費税込み)
文芸社
ISBN978-4-286-12296-0

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