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絆に見守られて(本出版までの日々) その26 入院とクリスとの別れ

咳が止まらないのと、体を動かせないほどのしんどさ、その上息苦しさと動悸が激しい状態。それがずっと続いていました。
2月になり、それまでしょっちゅう痙攣を起こしていた愛犬クリスでしたが、その頃から痙攣を起こすことはなくなり、いい兆候が続いていました。
もうクリスは大丈夫。
獣医の弟からもう先が長くないと聞いていたのですが、希望も少し持てるようになりました。
そんな頃、実家の母がクリスの見舞いを兼ねて、義母のお骨に手を合わしに来てくれました。
私が体調不良ということもあり、義母の納骨はまだでした。
1周忌がその年の6月に控えていたのでその頃にという予定だったのです。
母は私の顔を見て、嫌な予感がしたそうです。
父の介護を何年も続けてきた後。
父の事だけに時間を使うような生活が続いていた母でした。
1周忌がすんだばかりでしたが、いまだその心の空白が埋まることがなかった母でした。
それでも一心に前向きに、今度は他の人達に心を向けることでその空白を埋めようと努力していたのを感じていました。
これ以上、母の心配の種を増やしたくなかったということもあり、母の前では努めて元気に明るくしていたつもりですが、全身のむくみは見た目にもわかるし、精神的にもあまりいい状態でないことを見抜いていたようです。
帰り娘が車で送っていく道中、
「お母さんのこと、頼むね。支えてあげてね」
と言っていたそうです。

3月3日、本当ならお雛さんを飾って、ちらしずしを作るのが恒例でした。
しかし咳はますますひどくなる一方。
薬をもらわないといけなかった日でしたが、通院できないほど、体が重だるく、家事をするのも辛い状態。
主人の昼をやっとこ用意して、その後横になっていました。
夜、娘が帰って来て車で病院へ。
それまで診てもらっていた近くの病院がすでにしまっている時間でしたので、少し離れた病院に連れて行ってくれました。実は小児科を主にされてる所で、娘の幼い頃の主治医の先生でした。
そこの先生が一目見て、ネフローゼ症候群ではないかとおっしゃいました。
で、今現在も通院している県立病院に紹介状を書いてくださいました。
義母がずっとお世話になって、最期もそこで迎えた病院です。

「今日はもう遅いから、明日必ず行きなさい。必ずですよ。でないと大変なことになりかねないから」
厳しい顔でそう言われました。
娘は仕事がありましたが、休んでくれました。
2月末頃から、おしっこが出なくなってぐったりしているクリスのことも気がかりでしたが、自分が元気でないと彼女を介護することもできない。
そう気持ちを切り替えて、病院に向かうことに。
弟夫妻が後のことを引き受けてくれたので、少し安心でした。
クリスも入院すべきだったのでしょうが、
「家で、家族の側の方がいいだろうから」
と弟の方が通ってくれることになりました。

その病院である腎臓内科のお医者さんと出会います。
即刻2カ月ほどの入院を言われます。
そしてこの先生が的確に判断し、動いてくださった事で他にも大きな病気が早期に見つかり、命拾いすることになりました。
あやうく母より先に逝く、最大の親不孝をしてしまう所でした。

この入院の初め、病因を見つけ今後の治療の方針を決めるために腎臓の組織検査をすることになります。
腎生検と呼ばれるもので、ペン状の針で背中を3か所刺し、腎臓の組織を採るというもの。
その後は一晩身動きができない状態でした。
かなりつらかった一夜。
しかしその夜がクリスの最期の夜となりました。
その前々日の日曜。
弟夫妻が見舞いに来てくれましたが、その後家に寄ってクリスの容体も診てくれて、しばらくいてくれたそうです。娘が心細いだろうと、心をかけてくれた二人でした。

おしっこが出なかったクリスでしたが、私もそれに近い状態で、水が体中にたまり、心臓も肥大化して心不全を起こしていたのです。
翌早朝主治医の先生の回診で、OKをもらってようやく体をおこせるようになったころ、クリスは天国へと旅立ちました。
まるで、私に警告を出してくれていたように。
全てを託せる場所と人を見つけられたから、もう安心だと言うように。
主人が様子を見に来た9時頃は気持ちよさそうな穏やかな顔で眠っていたと言います。
その後、痙攣を起こすことがなくそのまま、眠ったまま息を引き取ったということでした。




(つづく)



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Author:AYAKA
「乳癌とエリちゃんに感謝。病気に負けない日々」を綴っていたあやにゃんです。

日々思うこと、自作小説の執筆裏話を中心にお届けします。
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アメブロで、猫のウバとブログやってます。
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武美肖佳&龍未晶惺の名で、学生時代からの親友とこのたび文芸社から本を出版しました。

「DESTINY―遥かなる宇宙より―」
武美肖佳(たけみあやか)
龍未晶惺(たつみしょうせい)

四六版・並製268頁 
定価1,155円(消費税込み)
文芸社
ISBN978-4-286-12296-0

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