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絆に見守られて(本出版までの日々) その17 背伸びしてた頃

結婚後1年ほどで女の子を出産。

義母がその当日入院してしまい、実家の母が産院へ来てくれていました。
もう少しで死産という状態でしたが、母の機転で産婆さんがすぐ動いてくださって、無事母親になることができました。
母になれたのは実家の母のおかげだったと今でも思っています。
娘もそんなわけで、おばあちゃんが命の恩人であると思っています。

精神的に大人になっていない私でしたから、嫁いですぐ義理の姉妹の子どもたちの子守をしていたことはいい経験になりました。
小学4年の時に下の弟が産まれ、家業を手伝っていた母の手助けで子守などはしたことがあります。
けれど、知識や経験だけで母親になるのではない。
その時そう思いました。

死線を越えて生まれてくれた娘が本当に愛おしかった。
そしてその愛おしさから、自分の両親の愛情をも感じました。
私が産まれた時どれほど、喜んでくれたのだろう。
どれほど愛おしんで育ててくれたのだろう。

それまでは頭では分かっていましたが理屈ではなく実感として分かったのはその時だったように思います。
父や母にこうしてほしい、これを認めてほしい、分かってほしい、などと思って時には反感を覚えた事が、ただの私の身勝手であったとその時気づきました。

ずっとのちになって母から聞かされたのは私が嫁いだ後の父の落ち込みぶりでした。
まるで「全身の精気を奪われたような」そんな気がすると言って、殆ど笑うこともなく、不機嫌そうな顔をしていたと言います。
そんな父の私への思いも、娘時代には重荷になってよく考えもせずに結婚へ逃げた事を申し訳なく思いました。

一方母親になってもなかなか婚家の空気になじめないまま、義母や主人の姉妹から見れば不調法で気のきかない嫁でいました。
主人の姉妹も私からはずいぶん年上です。
認めてほしいということや、負けたくないという意地みたいな物が私にはあって、今から思えばすごく背伸びをしていました。
自分の弱い所、できない所も見せたくないと。

そんな私をかわいいだとは思ってもらえるはずもありません。
主人にもいまだにそうですが、丁寧口調で話しかけたりしてます。
もっと甘えればよかったのかなとも思います。
が、夜も週末も自分の趣味の仲間との交流をしている主人でしたので、その主人にも心を開くこともなかったように思います。


娘がヨチヨチ歩きの頃でしたか、転機が訪れました。
住んでいた家と店の一部が市の開発計画の予定地に入っていて、立ち退きを言われ、近くに引っ越しました。
残った一部の土地の有効活用ということで、当時はまだこの辺りではなじみのなかったコンビニをやろうということを主人が決め、私に店長をやれということに。

まだ子育て中ですしアルバイトくらいで仕事らしい仕事もしたことがありません。
今でも夜のちょっとした時間にしか書く時間がないのに、24時間無休だなんて自分の時間がなくなるとも思いました。
けれど義母の
「あんたしかするもんがいない。子育ては私らがするから心配せんとき」
その言葉に押されるように、店長の件、引き受けてしまいました。

研修も受けないといけません。
結婚後初めて社会の中にでることになりました。
いきなり世界が広がるような気がしました。
母親としてのつとめも家のこともできなくなるかもしれない。
それでも自分がここで認めてもらえるチャンスかもしれない。
自分の居場所が欲しかったし、母のやっている団体の仕事はやりたくなかったので、結婚の時と同じ不純な動機で引き受けることになりました。

しかしこれもまた甘く考えていた愚かさを思い知ることになります。





(つづく)
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テーマ : 雑記
ジャンル : 小説・文学

こんばんわ

AYAKAさん、こちらこそいつもお返事が遅く、ご訪問も出来ない状態でごめんなさいです。
さくらのことも私の事も御心配をおかけしています。私は相変わらずの体調で原因不明でやきもきしてますが、さくらは元気です。喉の所にソフトボール大の腫瘍があるとは思えないほどです。食事も出来、お水も飲めて走ることも出来て遊ぶことも出来る。今はさくらの生命力にかけようと思っています。これからどうなるか分からないけど・・さくらは頑張ってくれると思います

私も義理の妹は一回り年上で馴染めなかったですね。人に甘えることも苦手で、比較されることもあまりなかったので辛かったですね。子供が出来ないこともいろいろ言われましたね・・。
本当に嫁になるのは大変ですよね・・・。

Re: こんばんわ

さくなつちぃさん、おはようございます。

来てくれてありがとうございます。
さくらちゃん、写真で見る限り元気なワンコと変わらないのになあって思います。

そうでしたね~。
パパさん、多分うちの主人と変わらないくらいだから妹さんと言ってもお姉さん以上に年の離れた方なんですよね。
私も自分が若いから、何とか肩を並べようと背伸びばかりしていました。
主人の家族にちゃんと認めてもらえるのはもっと先のことなんです。
自分の意識が変わってから、ようやくでした。
それまでは周りの目ばかり気にしてて。
たぶんこの頃は一番精神的にしんどかった時代かな。
今はそれを思うと、病気は持っているけれど、気持ちは穏やかに過ごせます。

いつかそんな風に穏やかな時代がさくなつちぃさんにも来るのじゃないかなと思います。
私もそういうのいろいろ経て来たおかげで今があるから。
頑張り過ぎなくていいんで、また話くらいは聴くからね。

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プロフィール

AYAKA

Author:AYAKA
「乳癌とエリちゃんに感謝。病気に負けない日々」を綴っていたあやにゃんです。

日々思うこと、自作小説の執筆裏話を中心にお届けします。
不定期更新ですがよろしくお願いします。

アメブロで、猫のウバとブログやってます。
http://ameblo.jp/ayatakelog/
(ウバのひとりごと)
リンクからどうぞ→




武美肖佳&龍未晶惺の名で、学生時代からの親友とこのたび文芸社から本を出版しました。

「DESTINY―遥かなる宇宙より―」
武美肖佳(たけみあやか)
龍未晶惺(たつみしょうせい)

四六版・並製268頁 
定価1,155円(消費税込み)
文芸社
ISBN978-4-286-12296-0

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