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絆に見守られて(本出版までの日々) その16 結婚を決めた理由

その頃の私はとにかく家を出たかった。
思い切り好きな執筆活動ができる自由が欲しかったのです。
父の事は幼いころから尊敬もし、大好きでした。
けれど父が作った枠の中で、父の理想通りの生き方をすることには疑問を感じていました。
結婚すれば、その父の呪縛みたいなものから解放されるのではないか。
そんな安易な気持ちで、お見合いに臨んだわけです。
結婚=逃げ道でもあったのです。
それに学友たちが就職を決めて頑張っているのに、社会に出なかったことにも後ろめたい気持ちもありました。

主人との結婚を決めた理由は、お見合いの後、二人になった時に晶惺さんと作った本のことを話すと、「読んでみたい」と言ってくれたことでした。
結婚しても書き続けていいですか、という質問にも「やりたいことをやってください」という事でした。

20そこそこの私に対して、当時主人は30を目前にしていました。
とても大人の人という気がしたんです。
主人の母はとにかく息子が30になる前に結婚を決めたがっている雰囲気でした。
今ならすごく歓迎してくれるような気もしました。
両親ともに兵庫の丹波地方の出、ということにも何か縁を感じました。
私の父も京都ではありますが、丹波の出身です。私もその町で赤ん坊時代を過ごしました。
主人の父は戦時中は海軍の士官をしていました。
そういう人だから、きちんとした方なんだろうと思いましたし、実際そういう方でした。
結婚を決めた一番の理由がこの義父となる人だったかもしれません。
歳は私の母方の祖母と同じ歳でしたから、まるでおじいちゃんのよう。
実際嫁いだあと、孫娘みたいにかわいがってくれました。婚家では私の一番の理解者でもあったのです。

家は商売をされているということくらい、そして義母となる人がある社会団体で幹部のようなことをしているということくらい、主人の姉が二人、妹が一人。皆結婚して近くに住んでいるという家族構成は分かったものの、後の情報はないまま、主人とのお付き合いが始まりました。
と言ってもデートは1度だけ。
あとは我が家に主人が来て、結婚式の打ち合わせをしていたくらい。
そんな感じで、私がいいともいやだとも言う前に、流れは結婚の方へと。
主人とは恋愛感情が湧く前に、お見合いから5カ月もたたないうちに結婚の運びとなりました。

世間知らずな一人の娘が、見知らぬ土地へ行くことになったわけです。
料理だけは幼いころから母を手伝っていたから、そこそこできる自信はありました。
けれど料理ができるだけでは本当に妻としての役割ができているとは言えないですね。
驚くような現実が次々と。
結婚ということに甘い考えしか持っていなかったことを思い知らされました。

義母のやっている活動に参加するように言われたり、実際参加したり。
その団体の人達の目もあるのでいい嫁であるよう頑張らないといけなかったり。
義姉や義妹の赤ちゃんの子守をしたり。
義母は家事を殆どしない人でしたから、最初から何から何までやらなければなりませんでした。
台所で義母と並んで料理をするようなこともちょっとは夢見てたのですが現実は違っていました。
来客も多い。それも突然に、接待しなければならないお客様が来られることも日常茶飯事でした。
主人の姉妹が家族連れで集まることも多かったです。
二人目の義姉は母の活動の秘書的な仕事をしていましたから、近くに住む義姉のおしゅうとさんのお世話もたびたびすることがありました。また校長先生をしていた一番上の義兄(義姉の旦那さんです)が、外国人の先生を連れて来られるようなこともありました。
いつもお酒やビール、上等のお茶、お茶菓子になりそうなものは用意しておかないといけません。
それもいちいち教えてもらえなかったので、自分で何とか考え、手探りの中でやっていました。


主人や義父の商売は手伝わなくてもいいと言われていましたが、実際はそういうわけにもいかない時も。
しかしそちらは専門的なこともあって、さっぱりです。
主人も義父も休みの日は自分の趣味の世界へ出かけて行きます。
その間にお客さんが来られてどうしても商品を売ってくれと言われたり、またその約束もたまに忘れて出かけてしまうことが多く、あたふたすることも。

娘時代の方が気楽だった。
そう感じた事もしばしば。
父から逃れたいなどと、安易に結婚話にのった自分が悪いのだと言い聞かせながら、とにかくこの家に慣れようと頑張っていました。

そんな中でも、小説は書き続けていたのです。


今回、ちょ~っと、過去の愚痴こぼしみたいになってしまいました。すみません。






(つづく)
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テーマ : 雑記
ジャンル : 小説・文学

結婚って

結婚。
そういうお話を赤裸々に語るって勇気が要りますよね。
でも正直に真っ直ぐだから共感しました。
そしてこれまでの努力を感じました。
私はそれこそ独身で結婚はイメージの中の世界です。

だからこうして現実になるんだってことをひしひしと感じました。
そしてやっぱり結婚ていいなぁと思いましたよ。
ありがとうございます^^

Re: 結婚って

kanaromaさん、こんにちは。

コメントありがとうございます。
振り返って当時のことを思うと、本当に大人になっていなかったなと反省ばかりです。
当時はいろいろもがいて、必死でしたけれど、全てに答えを急ぎ過ぎていました。
お見合いで初めて出会ったものどうしが、いきなり家族としてうまくやっていけるはずもなく、そこにはお互いの努力が必要なんですね。
たぶん恋愛でもそうかもしれないですが。
恋人どうしだった時と色んな現実が違ってきます。
早急に答えを急ぎ過ぎて、今すぐいい家庭を築こうとしても無理があったりね。
時間はかかるけれど、今振り返ってみれば短気を起こして離婚したりしないでよかったと思います。
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プロフィール

AYAKA

Author:AYAKA
「乳癌とエリちゃんに感謝。病気に負けない日々」を綴っていたあやにゃんです。

日々思うこと、自作小説の執筆裏話を中心にお届けします。
不定期更新ですがよろしくお願いします。

アメブロで、猫のウバとブログやってます。
http://ameblo.jp/ayatakelog/
(ウバのひとりごと)
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武美肖佳&龍未晶惺の名で、学生時代からの親友とこのたび文芸社から本を出版しました。

「DESTINY―遥かなる宇宙より―」
武美肖佳(たけみあやか)
龍未晶惺(たつみしょうせい)

四六版・並製268頁 
定価1,155円(消費税込み)
文芸社
ISBN978-4-286-12296-0

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