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絆に見守られて(本出版までの日々) その36 絆に見守られて

またまた日が空いてしまいました。

このテーマも、今回で最終となります。初めから読んでみたいという方は、プラグインの「カテゴリー」にある「本出版までの日々」をクリックしてみてください。古い記事から順に読めるように設定しています。



さてこうして私と晶惺さんの学生時代からの夢はかなえられました。
二人ともが本気でやりたい、時間がないと思ったとたん、色んな見えない力が働いて、歯車が回り始めたように思います。

予定より早く出版できたおかげで、母にも読んでもらえることができました。
予定通りであれば、母に出版の報告はできても、読んでもらえる状態ではなかっただろう。今から思えば本当にぎりぎりのタイミングでした。

出版が決まった時、母が言いました。
「きっとお父さんが一番喜んどるよ」

若い頃、父に作家になるなんてとんでもないと言われました。
その頃作った本には厳しい意見も言われて、もう十分だろうと結婚に向けて花嫁修業をするように言われました。
それでもどうしても、書きたかった。
ちゃんとした物に仕上げて、父に認めてもらいたかった。
父の考えに縛られるのが嫌で結婚へ逃げたこともありました。
でも父が嫌いだったわけではありません。
受け入れられないことはありましたが、厳格な父をむしろ誇りにも思っていたのです。
「よくやった」
その一言が欲しかった。ずっと。

「そうかなあ。お父さんは反対してたけれど」
父の写真を見ました。
下の弟の結婚式での写真。紋付姿で厳格そうに口を一文字に結んだ父。まるで侍のような所がありました。
「反対なんかしてへんよ」
母は笑っていました。
「小説書くの、お父さんだって好きでしてたことだから。自分も作家になりたいって思ってたしね。だから本当は応援してたんよ。反対したふり。本当に好きでやりたいことだったら、親が反対したくらいではやめないやろって言ってたよ。だからあえて反対して、本気にさせたんやって。いつか子育てや親の世話とかがすんで、自分の時間が来たら、好きなだけ思い切り書いたらいいって、そう言ってた。ただね。本を出すことで、世間に自分をさらすことになるだろうからって、それは心配してたけれどね」

もうひとつ。母はある人から聞いた話として、私が苦手だった人について教えてくれたことがあります。
義母のことでした。
義母はある社会団体の活動をしていて、その活動のために殆ど家の事はしない人でした。
その活動を私に継いで欲しいと言っていたのを、断ったことがあります。
それ以来何となく風当たりが強いような気がしていました。
母が話を聞いたという人は、母と義母の共通の知り合いの人で、義母の活動を一緒にしていた人です。
その人に義母が言ったそうです。
「嫁とは距離を置くことにした。あの子にはやりたいことがあるみたいで、こっちの事はしたくないと言っていたけれど、私に代わって家の事をよくやってくれている。だから自分はこの活動も何の心配もしないでできるんだと思っている。体もそんなに丈夫じゃないのに、あれもこれも背負わせたらかわいそうや。断ったことに罪悪感を覚えなくてもいいように、距離を置いて、突き放すことにした」

そう言えば義母が亡くなる少し前、なぜか私にいつ本を出すの、と聞いてきたことがあります。
私のすることにあまり関心がなさそうなのに、何故だろうってその時は思ったのですが、そうじゃなかったのかもしれないです。
あえて関心がないように見せながらも、そうやって応援してくれていたのだとその時初めて思いました。

義母だけではありません。
若い頃は、苦手な対象だった人達が今では愛おしく思えて、その一人一人を思うだけで、目頭が熱くなります。
よくよく考えてみればその人達とちゃんと向き合わずに誤解していただけ。
私の勝手な思い込みだっただけ。
長い時間をかけてやっとそのことに気づいたような気がします。




本が出来上がった後、母は大喜びで自分の友達や知人に知らせてくれました。
そして秋、本来の出版予定の頃、大きなキャリーバッグに私たちの本を詰めて、故郷へ。
仲の良かった同窓生のお友達との会食に出席して、本を配ったのだとか。
その旅先で具合が悪くなり、こちらへ帰って来て入院。
一度は退院して、私が短大1回生の時亡くなった祖母の33回忌をやり遂げましたが、その数日後また入院。
そのまま帰って来ることはありませんでした。


思えばこの何年間で、大事な人たちとのお別れが続きました。
義父の弟にあたる叔父も、本を届けたその直後入院し、そのまま亡くなりました。
その1月後には義父の妹である叔母も亡くなりました。
そんな歳に自分も差し掛かった頃、ようやく夢が一つの形になったわけです。

自分の年齢も意識しないまま、これまでただ書き続けてきました。
出版した本はまだ長い物語の入口にすぎません。
私と晶惺さんの夢もこれで終わりではありません。
まだまだこれでいいというわけではないのです。
けれど私たちだけではここまでたどり着けなかった。
ここに書ききれなかったたくさんの人たちのおかげなんです。

感謝を忘れず、これからもずっと書いて行きます。
そしていつか父や母が待つ世界に行く時は、ちゃんとやり遂げたと報告できればと思っています。



最初にも書きましたが、このテーマの記事はこれで最終回とさせていただきます。
お読みくださった皆様、本当にありがとうございました。

ブログは続けますので、また更新したらよろしくお願いいたします。
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テーマ : 雑記
ジャンル : 小説・文学

こんにちわ。

いつもご心配ばかりかけて本当にごめんなさいです。
さくらは相変わらずです。食欲は何とかあるようなない様な。
でも今は少しでも好きな物をと思っています。

私は正直疲れてますが、頑張らないといけないですね・・。
いつも応援して下さってありがとうございます。

おはようございます

手の腱鞘炎は大丈夫ですか??
お辛いはずなのにカキコどうもありがとうございます。

さくらの事はついつい悪い方向に考えてしまいます。
いつもパパさんに怒られますが性格だから仕方ない・・です。

食欲が出たと思ったらまたなくなって・・そして今朝は胃液を嘔吐しました。何が一番食べたいのか分からないんだけど・・・少しでも何か食べてくれたらなと思います。
いつもご心配ありがとうございます。

ありがとうございました

手は大丈夫でしょうか?

アメブロでも仰っていたので心配しておりました。

ゆっくり進めて下さいね。

そして今日はありがとうございました。

この物語。。と言っていいのか、半生。

なんというか本当に運命としか思えない出来事ばかりですね。

お母様、お父様そして義理のお母様。

それぞれAYAKAさんとのお約束で生まれていらっしゃたんですね。

厳しくする意図、突き放したようにした距離感。

誰でも優しくする方が容易いかもしれません。

それをあえて厳しくするという優しさは本当に素晴らしい。

ありがとうございました。

私もまだまだ。。

色んなことを知ってないなと分かりました。

ありがとうございました。

Re: おはようございます

さくなつちぃさん、こんにちは。

いつもありがとうございます。
fc2の方は放置気味になりつつあって、リコメもしないまま、ごめんなさい。
整体の先生にパソコンの打ち方とかも指導してもらって、今は右打ちだけです。
ちょっと時間はかかりますけれど、何とか大丈夫そう。

さくらちゃんもだけれど、さくなつちぃさんも大丈夫?
いろいろ、心配やきがかりもあるだろうけれど、自分の体も大事にしてね。

Re: ありがとうございました

kanaromaさん、こんにちは。
ありがとうございます。
左が痛むのでとりあえず右で入力中。

これまで読んで下さってありがとうございました。
自分の半生を振り返ることで、また感謝の思いを深くすることができました。
本当に恵まれていたし、目に見えない導きも感じながらのこれまででしたから。
それを感じ取れたこともまた、感謝。

これからもまた何かを感じたら、書きとめて行く場としたいと思いますので、よかったらおいでくださいね。

ありがとうございます

さくらのこと本当にご心配をおかけしました。
食べなくなって一週間ぐらいで虹の橋を渡って行ってしまいました・・・。
今は食べたくても食べられなかった分大好きな物を食べているんじゃないかなって思っています。
でも虹の橋を渡る前に体力が少しでもと思って食べさせたの。その時さくら、凄く嫌な顔をして私を睨んで指を噛んだんだ。
それが良くなかったからこうなってしまったんじゃないかって責めてばかりいます。

さくらが苦しまずに逝ったのは良かったんですけどね。
これからはこなつとさくパパと頑張っていきます。
お優しい言葉本当にありがとうございます。

Re: ありがとうございます

さくなつちぃさん、こんにちは。

自分を責めたくなるの、わかります。
あの時こうしていればとか、あれがいけなかったかなとか。
でもさくなつちぃさんは最後までちゃんと見届けて、見送ることができた。
悲しいことには違いないけれど、それは素晴らしいことだと思うの。
涙をこらえることはないけれど、やり遂げたということにはほこりをもっていいですよ。
さくらちゃんが、穏やかに行けたのは何よりだったと思います。
最後の瞬間、側にいる人がいたのは本当によかった。
本当にご苦労様でした。

こんにちわ

さくらが旅立って一週間が経過しました。
私にはまだまだ後悔の真っ只中です・・・。
私らの身体の事も心配して下さってどうもありがとう。
身体の調子が良いとはいえませんが、なんとかやっています。

こなつが寂しそうにしています。元々寝てる事が多かったですけど余計に多くなったように感じます。仕方ないですよね。

AYAKA様も無理しない様に気を付けて下さいね。

Re: こんにちわ

さくなつちぃさん、こんばんは。
時間の経過と共に、だんだん落ち着いて寂しい気持ちも出てきますね。
今さくらちゃんは見えなくなったけれど、苦しかったことも忘れて楽しかったことだけ覚えてるんじゃないかと思います。
こなつちゃんはきっと寂しいだろうけれど、さくらちゃんの分も大事にしてあげてね。

いつもこちらへのお気遣いもありがとうございます。

こんにちわ

いつもコメントありがとうございます。
車でお出かけするとさくらとこなつで丁度良かったんだけど、さくらがいなくてこなつだけだと車広いね・・なんてパパさんと昨日も話をしていました。
川を見れば泳がせたかったなぁとか・・いろいろ考えちゃいますね。こなつも何かを感じているんでしょうね不思議な行動を起こしてみたり今までこんな事あったかな??みたいなことがあったりします。
さくらがかぁちゃんはあかんわ~と言いながらそばにいるのかも知れないですね。
本当にいつもありがとうございます。

Re: こんにちわ

さくなつちぃさん、おはようございます。
お返事遅くなりました。

色んな季節の色んなシーンで思い出すことが多いですよね。
この前東京でいとこ会があったので、行って来ました。
いとこの一人もゴールデンを飼っていたのですが先日亡くなったそうなんです。
大型犬、10年生きられたら長生きな方だと言われますが、10年って本当にあっという間。
だから犬の1年は人間の何年にも相当するのですけれど、さくらちゃんも発症からよく頑張りぬいて生きてくれましたよね。
こなつちゃんはきっと人間よりも本能的なもので何かを感じているのでしょう。
さくらちゃん、きっとこなつちゃんのそばで一緒にいるんじゃないかな。
そんな気がしますよ。

承認待ちコメント

このコメントは管理者の承認待ちです

Re: いつもありがとう

さくなつちぃさん、こんにちは。

FC2の方は放置気味でしたので、コメントのお返事も遅くなってごめんなさい。
そしてさくらちゃんの初盆でしたね。
そばに帰って来てたかな。

さくなつちぃさんはお体、大丈夫ですか?
暑い日々がつづいています。
パパさんも、さくなつちぃさんも、こなつちゃんも夏の疲れがでませんように。
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プロフィール

AYAKA

Author:AYAKA
「乳癌とエリちゃんに感謝。病気に負けない日々」を綴っていたあやにゃんです。

日々思うこと、自作小説の執筆裏話を中心にお届けします。
不定期更新ですがよろしくお願いします。

アメブロで、猫のウバとブログやってます。
http://ameblo.jp/ayatakelog/
(ウバのひとりごと)
リンクからどうぞ→




武美肖佳&龍未晶惺の名で、学生時代からの親友とこのたび文芸社から本を出版しました。

「DESTINY―遥かなる宇宙より―」
武美肖佳(たけみあやか)
龍未晶惺(たつみしょうせい)

四六版・並製268頁 
定価1,155円(消費税込み)
文芸社
ISBN978-4-286-12296-0

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